稲尾教彦のこと

稲尾教彦(いなおのりひこ) -詩人・言語造形家-

1980年長崎県生まれ。高校時より演劇に 親しみ劇作を専門に学ぶ。東京在住時、からだを壊し、以後、詩作・朗読と菓子作りを始め、自然食、環境問題に関心をもつ。奈良県に移り自然農を川口由一氏に学ぶ。自作の童話をもとに「食といのちのつながり」をテーマにした「美呆展」を東京板橋区一帯で開催し、多くの作家と、芸術と対話による交流をする。2013年より、大阪・「ことばの家」の諏訪耕志氏に言語造形を学ぶ。長崎に6年間住み自主保育などの実践したのち、北海道伊達市ひびきの村にて、自然農・バイオダイナミック農法の実践、言語造形による演劇作り、詩作講座を担当した。2018年現在、有珠町にて、「草雨文舎」を立ち上げ、詩と言語造形を深め、分かち合う活動をしている。

主な作品に、詩集「涙の歌」「森から帰ってきた」

                          「雨、その慈しみの中で」「夕立と群青」(私家版)。

詩集

詩集「涙の歌」

稲尾教彦が23歳~24歳の頃に書き留めた作品群。
作品は、ほぼ制作順に並んでいます。

 

「わたしは大学を卒業してすぐ、東京での生活で肺を病み、死にかける体験をしました。その後、時折、日々の暮らしの中で、瞑想状態ともいえる体験をたびたび繰り返しました。それは、生と死の溝を少しずつ埋めてゆくような、こころの底で感じることしか出来ないものがありました。わたしはその時、わきあがる歓喜の涙と共に、ことばを受け取りました。それは、天からのひらめきのように感じました。なので、それらのことばが、どうしても大切のことのように思え、書き留めることにしました。

それが、わたしにとっての詩作の始まりです。

この、詩が生まれる瞬間にだけ、何のために生きているのか、という問いに、わたしの

存在がこたえることができたのです」

 

 

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詩集「涙の歌」 2500円
(別途送料300円かかります)

詩の朗読

朗読とピアノの共演ライブより
朗読とピアノの共演ライブより

夜、テレビもラジオもなかった昔、家族は暖炉や火の前に集まって、
お話を聞いたり、詩を語ったりして時を過ごしていたそうです。
そうした時間は、親密で、深まる時間が確かに感じられたのだろうと思います。
昔はそうして、走りすぎた魂を鎮めていたのではないかと思うのです。

朗読会をしたいと思ったのは、そうした親密な時をすごしたいと思ったからでした。
あわただしい日々の日常で、誰かが話す言葉を、ただ静かに聴くという時間は、
なかなかありません。
このことは、じつは、大変問題なのだとわたしは思っています。
それは、話す方も、聴く方も、という意味です。

ひとは、本来の姿に立ち返るとき、一本の樹になるのだと、わたしは想像します。
樹はただ静かに立ち、生き、聴いています。
樹のように聴くとき、話す人は、呼吸が深くなって、自然とこころがほぐれ、
本当の内なることばを話す(響かせる)ことができるのではないかと思っています。
また、そうして樹のように聴く人がいるから、ひとは、自分自身を取り戻せるのだと。
それは、話す人も、聴く人も、です。
私たちは世の中が混乱しているように思いがちですが、本当は、
自分自身が混乱しているのではないかと、わたしは思うのです。

樹のように聴き、樹のような中心をもった自分自身に立ち返る場。
そうした感覚を、朗読会の中で、お互いに作り出すことができればと思います。

歌の作詞


「地球(ほし)のこもりうた」
作曲:重松壮一郎 /作詞:稲尾教彦
ピアノ:重松壮一郎/歌:ほかおななこ

 

2013年4月6日(土)富右ェ門窯(佐賀・有田)にて開催された「ひかりのほうへ〜­富右ェ門窯の過去・現在・未来」より


草雨文舎

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